退団を迎える贔屓、七海ひろきさんのキャストボイス
貴女の事で泣くなら、劇場で泣きたい。
自分の心の整理のために書いてます。なので、推敲もしておらず話がいったりきたりでとても読みにくい文章です。自分語りも激しいです。ご了承ください。
昨日、宝塚の公式HPで、私のご贔屓、七海ひろきさんのキャストボイスが公開されました。
読んだ瞬間、「やばい、もう駄目かも」と思った。何を間違ったのか職場で読んだ。少しでも泣いた瞬間声を出してワンワン泣く、って思った。めちゃくちゃ耐えた。耐えるしかなかった。
これを書きながらも、色んな気持ちがこみ上げてきて、でもやっぱり泣くなら劇場で泣きたい。贔屓の白封筒を受け取ってから今日までまだ泣いてないんだから。そう思って耐えてます。
大好きな人なんです。
そうとしか表現できない。何回も何回もこの文章を読んでは、七海さんがとても素敵な人で、ここまで宝塚を好きになるきっかけをくれた方で、初めてのご贔屓で、一番大好きな方で…そんな事を考えてる。
もちろん私なんて長年応援してきた方に比べては全然新規。できた応援だって限られてる。それでも、できる限りの事はした。自分のしてきた応援に後悔はない。本当にその時できる私の全てをやったんだから。これ以上は自分のできる範囲を越えている。
…でも、でもね!
私じゃなければよかった。今の私じゃなければもっと、できたことがあったよね、って、これを書きながら思った。後悔って言葉を使いたくはないし、そもそもこの気持ちは後悔とは少し違うと思う。
何だろうな、もっと早く出会えていたら。せめて10年くらい前。これがせめてだから強欲だよ。
中学生の時には、既に私は自分の人生はこんなものだと悟りきっていた記憶がある。生まれつき出来ることと出来ないことがあって。私は所詮、閉鎖的で平凡な田舎で堅実に生きる。そんな人生を歩むだろうと思ってた。将来の夢みたいなものはその頃にはもうなかった。
でもさ、今思うと、中学生。まだ中学生だったんだよね。あの頃に出会えていたら、好きになれていたら、もっともっともっと、努力してた。努力できていた。勉強して、家族を説得して、何なら反対を押し切ってでも無理矢理引っ越して、バイトして、もっと劇場に通って。今の私じゃなければ、別の人生を歩んだ私なら、もっと、もっと…
贔屓に出会ったのは社会人になってからだった。私の人生は既に決まっていた。ここ数年のつい最近の話だよ。仕事に疲弊して、精神をやられていたそんな時。
全てが遅すぎたんだよ。どうしてもできる応援が限られてた。もちろん言い訳にしかならない。やろうと思えばできない事なんてほとんどないんだから。結局やれなかったのは私なんだよ。その程度なんだよ。
けれど、私が贔屓に出会ってから、この退団の時まで、時間というものは本当に少なかった。これは本当。どう頑張っても一年は365日。生活環境を変えるにしても無理があったのは事実。
家庭環境の話をブログですると全く楽しくない感じになるから書けないけど、そういった面でも難しい事があった。どんなに好きでも、私としては軽い気持ちのつもりはないけれど、人間としてどうにもならない事がある。それらを放り投げてまで、私は七海さんを取れない。…取れなかった。
もちろんそれを言い訳にするのだけは嫌だ。結局は自分で決めた事だよ。
全部、ここに至るまで、私の人生は私が決めた。
過ぎ去った事を後悔するのは失礼だ。私自身に対しても。贔屓に対しても。
だからやっぱり私は後悔していない、って言う。私はこの程度の応援しかできなかったこの程度のファン。
他のファンの人と比べるなんて辛くなるだけだから嫌だし、普段は絶対考えないようにしてるけど、私ももっと色々やりたかった。そんな気持ちはある。でも、そんな事を今更考えても、どうにもならない。
好きと自覚してからやれることはやったんだから。どう頑張っても過去には戻れないんだから。
時間が欲しかった。今も欲しい。お金も欲しいけど、何より時間が欲しい。
もうないんだよ。最後なんだよ。何でだろうな。お金がないのも辛いけど、時間がないって、こんなにも辛い。
二度とないんだ。私はまだ生きてるし、私の人生はこれからも続くけど、七海さんを応援できるのって、今しかない。どう頑張っても3月24日までしかない。何で?
いや、何で?って考える自分が何で?なんだけど、理解はしてるけど納得したくない。そんな感じ。七海さんが決めた事だもの。応援するのがファンにできる事だよ。分かってる。分かってるんだよ。
退団するんだな。今、彼女の言葉でそれをこうやって表現されて。じわじわと、そんな実感が湧いてきた、湧いてきてしまった。
退団発表から、贔屓の為に泣いていないと書きました。裏を返せば、これまで贔屓の事で沢山泣いた。
私の贔屓は素敵な人なんです。そんなの贔屓のお人柄を知っている方には承知の話かと思います。だからこそ、だからこそ、沢山泣いた。泣きすぎて寝れない夜もあった。
好きすぎて泣いたこともあれば、贔屓に対する嫌な言葉を見て泣いたこともある。…正確には、泣いたこともある、どころじゃない。めちゃくちゃ泣きまくった。なるべくそんな言葉、見ないようにしているけど、目に入らざるをえない事が、あったりもした。
贔屓の扱い的な事に対しても、正直に書くと思うところは沢山あった。仕方ないよ。ファンなので許してください。
悔しかったり、悲しかったり。私個人でどうにかできる事じゃないから余計に泣くしかなかった。私ができる事って「応援してます」のお手紙を出して、劇場に行くことくらい。それしかできない。そんな事しかできなかった…
できることをする。というのは、どこまで自分を削れるか、ということだと思う。熱心な方にはこの程度と思われそうだけど、この程度が私の限界。自分にできる範囲。今回だって最後だけれど、貯金は崩せても、借金はできない。なので、行ける公演もあるけど、行けないというか、行かない公演もある。
だから、とりあえず、ここまで。この程度のファンです。大したファンじゃない。大好きだけど。これ以上にはなれない。
上を見ると苦しくなる、なんで自分にもっと出来ないんだろう、って、いつも思う。自分の限界だから。そう思うことで、色んなものを堪えてる。
私は私じゃないものにはなれない。ここまでの人生、全て私が決めた事。多少のレールはあったにしろそれを進んだのは自分。人のせいにはしない。全部自己責任。
今回既に確保したチケットも、行くと決めた日も、絶対に他のファンの人より圧倒的に少ない。それでも、有難い事に本当に最後の日は現地にいることができると思う。私が元気で、身内に問題がなくて、自然災害も起きなければなので、その時までは明言はしませんが。
できる限りで、最後まで応援します。させてください。大したファンじゃないけれど、最後まで、好きでいる事を許してください。
いつか全て、美しい思い出になる事を願って。