世界で三番目に幸せ

宝塚と若手俳優とコスメおたくの壁打ちブログ

舞台刀剣乱舞のチケットが取れるまでの三週間の話

※タイトルで地雷を感じた方は見なかったことにして画面を閉じてくださいね。

※楽しい話ではないです。不愉快な気持ちになる可能性が大変高い話ですので自己責任で読んでください。

※苦情を言われてもごめんなさいとしか言えないです。

※長いです。

 


人のチケット取れました自慢ほどどうでもいいものはないと思うのですが、これだけ刀剣乱舞刀剣乱舞刀剣乱舞と言い続けているブログなので、この話題を書こうと思います。


舞台刀剣乱舞新作公演、チケットが取れました。


3/27から最速先行が始まり早3週間。宝塚のご贔屓が退団したのが3/24で、25日26日と贔屓の退団に浸る時間をくれた事を感謝しながら、協力してくれる友人もいないので己の名義一つでこの三週間ひたすら応募を続けた。精神が狂うかと思った。

どのくらい応募したと思います?

複数公演応募できる場合、どこまで応募するかという問題があると思う。今回のオフィシャル先行とLEncore先行のようにクレカ決済のみで公演自体が身分証提示となった場合、問題は応募しすぎることによる重複や当選しすぎることだと思う。

 

今私の机の上にあるのは、通帳5冊と養老保険の証書です。


MAX当選したら、3桁いくよね。

当然、当選したら全部支払うつもりでした。まぁクレカから勝手に落ちるから払わないなんて選択肢はないのですが、そのつもりで応募しました。ぼっちだから1枚応募。いざとなったら前職で無理やり入らされた養老を解約すれば金は用意できた。

絶対に私はこの舞台に行かなければいけなかった。当選しなければいけなかった。

    

最速先行で全落ちした時に思った。

もしこれで今回、自名義のみで自分にできることを全てやって取れなかったら、原作ゲームを含めた刀剣乱舞に関わる全てを辞めよう。

私は刀剣乱舞のサービス開始2日目にゲームを開始した審神者です。初期刀であり推しは山姥切国広。その山姥切国広と彼の存在の原点たる山姥切長義が出るのに、この公演に当選しないのであれば、もうこのコンテンツとはここまでだと思った。


先行が始まってからゲームの本丸には戻らなかった。Twitter等でも刀剣乱舞に関わるコンテンツを極力目に入れないようにした。幸運にも3月23日に刀ミュに対して私は自分なりの結論を出すことができた。それもあったと思う。

私にとっての刀剣乱舞というコンテンツは、いつのまにか楽しいだけのものではなかった。

めちゃくちゃ好きなのに。好きだからこそ。主にミュージカルと舞台に対して、色んな感情があった。苦しいことが山程あった。99%くらい苦しんでたんじゃないかってくらい、大体は苦しんでた。それでも好きだった。

けれど今回最速で全落ちして、自分だけじゃなく他のおたくも全然チケットを取れてなくて、この舞台刀剣乱舞というコンテンツを追い続ける事にいずれ限界がくると思った。


悲伝の千秋楽の時に感じた、会場に入れなかった刀ステに選ばれないおたくになるのは二度とごめんだった。

2.5フレンズの先行に落ちた時めちゃくちゃ情緒不安定になった。風呂場から出てどうにもこうにも自分の気持ちに折り合いがつけられなくて、夜の10時過ぎに髪も乾かさずに近所の神社に駆け込んでお参りした。

何で当たらないんだろうなぁと思った。


「転売サイトで転売チケが○万!買わないで!」みたいな注意喚起ツイートを見て興味本位で転売サイトを覗いてみた。

値段を見て驚いた。20万。

転売の是非についてこの記事で語るつもりはない。だからそのあたりは置いておいて、値段として見ただけの感想としては正直、安いなと思った。

別にお金持ちの生まれじゃないし、良い仕事をしている訳でもない。副業で儲けている訳でもない。ただの地方住みの20代の事務職です。

これが転売屋ではなく刀ステ公式から「座席は選べないけど必ず席を用意してあげるよ!20万だよ!」って言われたら、私は一晩くらい悩むかもしれないけれど買っていたと思う。10万なら即決で買っていた。


お金でどうして解決できないんだろう。私よりもお金を出す人が優先されるならそれは仕方ない。私よりゲームをやり込んでいる人が優先されるなら当然だと思う。もちろん俳優おたくの人で刀剣乱舞自体に興味はなくともどうしても推しがいるから追いたい人だっているだろう。でも実際は抽選。ランダム。これまでかけた時間も情熱も執念も全部が全部関係ない。

これまで新作公演があるたびに円盤を何枚も積んで、全落する時もあって、その度にめちゃくちゃ苦しくて、それでも行きたくて。見たくて。ブルーレイの映像やライブビューイングじゃ耐えられなくて。好きで好きで仕方ないのに、悲伝の千秋楽の演出変更を生で見ることができなくて。どうしてなんだろう。こんなに好きなのに。どうして。


今回の新作は、そもそも先行のシリアルがなかった。お金じゃ解決できなかった。あるとしたら、友達や家族との相互協力。

でもね、刀ステに興味もない友人や家族に頭を下げて名義を借りて、本人確認があるから身分証を拝借して行くなんてこと、絶対私はできなかった。こんなおたくだけど越えたくない一線はある。自分にとって興味がない人気舞台のチケットを刀ステに行きたいから取って交換や相互同行を探すなんてこともできない。それが世間的に許されるかどうかはともかくだし、それらの是非について話すつもりもないけれど「こういった事をやるのがチケットを取る努力!やらない人は愛と努力が足りない!努力が足りないのにチケットが取れないなんて言うな!」なんて事言われたら応援スタンスの違いなのでお互い無視しましょうね、お互いの平穏の為に。って感じです。

私のプライドの話です。こじらせたおたくの面倒くさいだけのプライド。きっとそんな物捨てた方が楽になると理解しているのに、自分の首をずっと自分で締めていた。


しんどかった。

本当にしんどかった。


ゲームの山姥切国広が好きです。三年半彼が好きで、極になった時に本当に感動した。山姥切長義の実装にこれ以上にないくらいに興奮した。そんな彼等がこの立場で、この舞台刀剣乱舞のメインキャラクターとして立っているのに、自分がそれを見ることが出来ないことが舞台のおたくとしても山姥切国広のおたくとしても耐えられなかった。

ひたすらこの三週間辛かった。いいや違う、刀ステを好きになった時から、チケットを取れないことが辛くて仕方なかった。それを必死に耐えて耐えて耐えて、それが今回、なんだかもう、あぁこれでこの公演に行くことができなければ私はダメなんだな、と思った。


「お前さ、結局舞台の山姥切国広が好きなの?それともゲームの山姥切国広が好きなの?舞台なんて二次創作みたいなもんだし、それに行けなくてもゲーム本編に関係なくない?ゲームだけやってればいいじゃん」

私が落ち込みまくっているのを見た身内が呆れたように言った。分かってる。そんな事はとっくの昔に分かってる。「言われんでも分かっとるわ!!!」と逆ギレした。そうじゃないんだよ。私はただ、山姥切国広が好きで、ゲームの刀剣乱舞が好きで、舞台という世界が好きで、その全てが合わさった舞台刀剣乱舞を、現地で見たいだけなのに。それだけなのに。


辛かったです。


チケットが取れなかったら、ブログやTwitterで何も言わないつもりでした。チケットがないのにライビュだけを見るつもりはなかったし、円盤を買うつもりもなかった。とりあえずこれで一度最後にして、しばらく離れよう。ゲームの本丸にはいつか戻れても、舞台は無理だろうな。でも仕方ないよね。私頑張ったもん。頑張ったけどどうにもならなかったらそうするしかないよね、と思った。


結果として、自名義でチケットは取れました。1枚。別に初日でもなければ千秋楽でもない。例え千秋楽の演出変更があってもそれを現地では見れない。それ以前にこのご時世、災害等で当日無事に幕が上がるかも分からないし、自分が突然病気や事故に遭って見れなくなるかもしれない。でも、とりあえず取れた。私は刀ステにお金を払うことが許された。まだ客でいることができました。


限界なんだろうなぁと、今回の先行で思いました。

お金ではなく、気力。一人で戦うにはこの界隈は厳しすぎる。


学生時代からのリアルの友人で刀ステを見る子はいます。仲のいい子ですがチケ取りについては何も話してません。そして私もチケットが取れたことを今その友人達に言うつもりもない。一緒に行こうなんて話もしない。だから協力もしない。

その距離感で私はいいと思っていたけれど、使えるものは何でも使わなきゃ見たい公演なんて見れないんだなぁ、なんて、今回思いました。

皆取れたのかなぁ。気にはなるけど、聞かないし、聞けない。


まだ公演が始まってもいないのに、次回公演もあるだろうなと思っているし、きっとこの公演の円盤に次回作のシリアルコードがつくんだろうなぁとも思っている。

頑張れるかは分からない。


山姥切国広が好きです。好きだけど、どこまで私が山姥切国広を見れるのか、舞台刀剣乱舞を見れるのか分からない。

ファンが増えるのはいい事だと思う。大きなコンテンツになるのはいい事だと思う。

この舞台刀剣乱舞は続きものの作品。きっと次回も公演はある。その次も?その更に次も?観客はどんどん増えるだろう。

でも、自分はその会場に入れるんだろうか。この作品の最後まで、チケットが取れたファンでいられるんだろうか。


今回はたまたま運が良かった。

たまたま運が良かった、が連続している。いつも何だかんだ言いながら一般販売や見切れで何とかなってきた。でも、これはいつまでなんだろう。

最速先行のタイミングで、Twitterで見かけたアンケート(一回しか見ていないので記憶が曖昧ですけど)で、当落についてのものがあった。数千票くらい投票があった記憶があるけれど、結果を見ると私が投票したタイミングで10%くらいの人しか当選していなかった。

最終的にどのくらいの確率に落ち着いたのかは分からないけれど、それを見たときに、いつか私に限界がくるんだろうなと思った。


終わりのないマラソンを走り続けている気分です。

ゴールが見えない。そもそも終わらせる気はあるんだろうか。なんか大昔に四部作みたいな事言ってなかった?気のせい?ここまで大きなコンテンツになった以上、マーベラスにとっても金のなる木。そう簡単に手放すとは思えない。個人的な話をすると私はTRUMPシリーズのファンでもあるので、脚本の末満氏がもっとTRUMPシリーズに力を入れてくれると嬉しい(10周年という事もありここ一年くらいめちゃくちゃ力入ってるけど)そもそもTRUMPシリーズこそ終わるのか分からないんですけどね。雪月花待ってます。

あんまり認めたくもないけど私は多分末満氏の作品自体がとても好きなんだと思う。だからこそやっぱり、刀剣乱舞の原作ゲームのファンとしても、キャラクターのおたくとしても、末満氏の世界に魅せられた一人の観客としても、舞台刀剣乱舞を現地で見ることに拘ってしまっていたんですよね。

 

チケットが取れたので久々に本丸に戻りました。ついでに次のイベントのPVが出ていたのも知った。めちゃくちゃ面白そうだなと思った。いずれこのあたりの話も舞台やミュージカルでやるのかなぁと思ったり。新しく出た景趣についても変わったばかりだから今から頑張れば期日までには間に合うかなと。まぁひとまず取り返しのつかない要素は無さそうだから良かった。刀剣乱舞のそういうところが好きです。

 

面倒くさい審神者ごめんねと思いながら、やっぱり私は山姥切国広が好きなんだなと改めて思いました。

 

 

思いの外長くなりました。明日も東京遠征です(しかもSPECTER)本当はブログ書いてる場合じゃない。

とりあえず、自分の気持ちの整理がてら一気に書いてみました。楽しい話じゃなくてごめんなさい。

でもね、色々言ってますけど、本当にチケットが取れて嬉しいです。

こんな感じのおたくな事もあり色々と怒られそうだと常日頃から思っているのですが、Twitterのフォロワーさんにもおめでとうと言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです。本当にありがとうございます。

本当は、ブログに書けないくらいもっと重たい事も考えていました。たかが舞台ひとつと思われそうですけど、それでも今の私にとってはとても大切なものなんです。本当にチケットが取れて良かった。

終わりの見えない世界でこの先も頑張れるかと言われたら分からないけれど、こんなおたくでも舞台刀剣乱舞を好きでいる事はまだ許されていると思えたので、今回もついていこうと思います。

 

長々とお付き合いくださってありがとうございました。