世界で三番目に幸せ

宝塚と若手俳優とコスメおたくの壁打ちブログ

舞台おたくが仕事を辞めた時の話

今じゃないよ、2017年の話。

絶対に14日にこの記事を書きたいと思っていたのですが、一日過ぎました。丁度2年になるのでぐだぐだ自分語りをしてみます。あんまり楽しい話ではないです。

話の都合上舞台の話(主に刀剣乱舞)になります。まぁタイトルが「舞台おたくが仕事を辞めた時の話」だしね。あと2017年の観劇話です。ご了承くださいね。また舞台刀剣乱舞かよ。う、うん…ごめんな…

 

とにかく全て自分語りなので色々突っ込みたい所がある話かと思いますが、私が私の為に書いた記事なので自己責任で読んでくださいね。

マシュマロとかいただいても特にこの記事に関してはお返事しませんのでご了承ください。というかちょっと今バタバタしててマシュマロ受付停止してるのでごめんなさい。

 

…いいですか?本当酷い話ですからね?何でも許せる方向けです。

 

辞めようと決意したのは舞台刀剣乱舞、虚伝燃ゆる本能寺の再演。2017年1月14日、大阪公演。

ゲーム刀剣乱舞、リリース2周年の記念日。絶対この日のチケットが取りたかった。マチソワと観劇した。まぁ私の審神者就任日は1月15日なんですけどね。今日で4年です。

舞台が最高だった、最高すぎた。幕が下りて、「仕事辞めよう」と思った。私はこの仕事でこれ以上舞台を追うことはできない、と思った。前々から思っていたけれど、本当に決意したのはこの時でした。

…いや、重い感じになっても困るし、楽しい感じで書きたいんですけど、なんか上手く書けそうにないのでちょっと前職についてのフワッとした詳細は色を変えますね。うん!読んでも楽しくないぞ!とりあえずここは飛ばして問題ない!

私の前の仕事は、俗に言うブラック企業でした。日本人なら誰もが知っている所です。正確には企業じゃないですね。バレバレかもしれないけど、一応名言は避けます、一応。

あらゆるノルマが凄まじかった。自分で達成できないから自爆した。働いたお金がそのまま職場に消えた。パワハラもあった。あとお昼が中々食べられなくて、水を飲む余裕もなくトイレにも中々行けなかった。一番酷い時は朝から働いて休憩(というかトイレに行って水を飲んだ)のが19時だったかな。流石にここまで極端なのはそんなに無かったけど。でも、一番辛かったのは私が致命的なまでに接客業に向いていなかった事かなと思う。

職業上、理不尽なクレームが多かった。1年目の4月からお客さんに怒鳴られてた。特に助けてくれる人もいなかったのでひたすら謝るのが仕事だった。

2年目の6月に耐えられなくて、もう辞めてやると上司の前で大泣きした。いつかは配属変えるから、と慰められて、でも変わらなかった。このあたりで同期が一人精神をやられて知らぬ間に休職してた。

2年目の3月についに倒れたんだったかな?あんまりこの辺から記憶がない。このあたりで別の同期がストレスで突発性難聴になって結婚という切り札を使って辞めてた気がする。

3年目に入った4月に配属を変えてもらって、ようやくちょっと余裕ができた。舞台にも通えるようになった。でも結局の所その3年目の1月末、刀ステを見た直後に「もう無理」ってなって、仕事を辞めることを決意。そこからの記憶は最早怪しいけど、辞めると言い出すタイミングを伺っていた一月末に確か倒れて職場を早退してそのまま病院に行って診断書貰って休職。この機会しかないと思って辞めさせてもらった、みたいな。私が休職してから辞めるまでの僅かな期間で3人くらい辞めてて大笑いした。

文章にすると結構壮絶に見えてびっくりしたけど、本当〜〜〜にそこまでじゃないです笑

そんなに深刻な感じではないよ!だって今とてつもなく元気だし!!!

 

めちゃくちゃ覚えてるのは、職場に診断書を出しに行ったその帰りに、リリースしたばかりのA3!のアプリをダウンロードしてゲームを始めた事。だからA3!のサービス開始時期だけはきちんと覚えています。笑

うーん、何と言うべきかな、とにかく倒れて休職した時は世間の人は働いてるのに私何してるんだろうと思ったんです。後は私の家庭環境は特殊ってほどでもないけど、まぁ人に話して同情された事はあったかなみたいな感じで、ここまでこの環境で何とか育てて貰ったのに親にまた迷惑かけるとか大丈夫なの?とも思ったんですよね。とにかく本当に仕事を辞めるにあたって家族に迷惑をかけたので…。このあたりの話をすると完全にブログの趣旨が変わるレベルの話なので今回はスルーしますが。

ちょっとアレな話をすると、あの頃の私の精神状態は度重なるクレームでやられていたので人が怖くて仕方のない感じだった。特に年配の方に話しかけられると冷や汗が出た。ぶっちゃけ家族でさえ辛かった。

どこに行っても人はいるし、話しかけられる事はあるんですよ。家にいても体力は落ちるだけだし、散歩と気分転換を兼ねて真冬の公園でA3!をやってた時(とにかくツッコミどころしかない)に、ご高齢の方に座っていた席を譲ってくれと話しかけられて譲った後、一人になってから話しかけられた事がしんどくて泣いた。流石にいくらなんでも流石にこれはやばいと思った。これが2017年の2月頃かな。そして辞めることはすでに決意していたので上司に話して辞めさせてもらう事になりました。

そこからしばらく家に篭った。でもチケットを既に取っていたので、3月から4月にかけて舞台は気合で通った。某コンサートに刀ミュみほとせ宝塚星組スカピン。こうやって私の無職期間は始まった。

人は怖かったけど何より舞台に行けないのが一番嫌だったから気合だった。こんな時に限って遠征先で知らない人から道を聞かれたりして「何なんだ…」となった。余談だけど私は遠征中にめちゃくちゃ道を聞かれるんですよ。何でなんだ?

5月に宝塚星組スカピン(二回目)と宝塚月組瑠璃色の刻に行って、6月は刀ステ暁の独眼竜に通った。銀河劇場で私もループしていた。この頃には概ね元気だった。

本当ならね、ここで普通は再就職決めるんですよ。でも私はここまできたら限界まで舞台おたくをやってやろうと思った。退職金と貯金を切り崩しながらの生活になりました。

9月宝塚雪組全国ツアー、刀ミュ単騎2017、11月は刀ミュつはもの、12月に刀ミュらぶフェスと宝塚星組ベルリン。…なんか結構抜けてる公演がある気がするけどまぁいいや。

2017年の最後は刀ステジョ伝だった。最高だった。こんなに素晴らしい舞台に出会えて感謝した、そして満足して「よし、働こう」と、TDCホールで思いました。山姥切国広は最高だ。彼の為に働かなくては。絶対新作あるし、円盤を積もう!!!と思った。再就職の一番の動機はこれでした。

私の無職期間は刀ステに始まり刀ステで終わった。

 

2018年の1月頭からきちんと就活を始めて、ありがたい事に2月に今の会社に内定を貰った。3月から無事再就職。今に至ります。

 

この再就職に当たって、迷ったのは地元でこの先も働くかどうかだった。舞台おたくだからやっぱり東京か兵庫県宝塚市に住みたかった。引っ越してそっちで働こうか迷った。結局何を言っても言い訳にしかならないけれど、私は地元に残ることを選んだ。

舞台の為に引っ越せない。その程度のおたくだったんだなぁ、と思った。私は変な所で行動力があるタイプの人間だと思っているので本当に好きなら引っ越せたよな、と今でも思ってる。でもこの事については後悔していない。これからも絶対にしない。

私はその程度のおたくだった、それで良いんだよ。これが自分の中の唯一のブレーキだった。間違いなくここで引っ越していたらブレーキがぶっ壊れていたと思う。そういうタイプのおたくです。

※あくまで私が私に対して思った感情だから、引っ越せない舞台おたくに対してどうこう言う一文じゃないよ、って事だけは注釈しておきますね。本当に私の場合ってだけ。

 

まぁここ二年くらい、こんな感じでした。

今?めちゃくちゃ元気です!!!いえ〜〜〜い!!!

 

今の職場はめちゃくちゃ平穏です。結果として休みは減って給料も大幅に減ったけど有給は好きな時に使えるし、怒鳴られる事もなければノルマもない。お昼にご飯を食べられるし、トイレにも行ける。水だって飲める。しかも定時帰宅。天国かよ。まぁ嫌になったら辞める可能性もあるのでアレですけど、今の環境はとても有り難いなと思う。まぁ一般発売日に仕事の確率が高いのは本当に困るし、舞台おたく的に有給を取らなくても行ける公演の数が減ったのは結構致命的。

でもさ、健康じゃないと舞台って通えないんだよ。(まぁ健康じゃなくても行ってたんですけどね私)

 

ようやく二年、もう二年。

今でも前の仕事を思い出すと吐きそうになる。二度と戻りたくない。私にとってあそこは地獄だった。

仕事を辞めて正解でした。そして今の会社にご縁があって良かったと思ってます。もちろんこの先どうなるかは分からないけれど、前の職場にはいられなかった。辞めようと決意したのも正解だった。もちろん辞めると言い出す前に倒れたので何より先に身体が耐えられなくなった感じはありましたけど、取り返しがつかなくなる前に辞めて良かったと思うし2017年ほぼ無職で遊びすぎていたのも後悔はしてない。

おかげで貯金は無くなりましたが、ここまでやりたい事を好きなだけやれたのはこれからの人生においてもうないんじゃないかって思うし、逆に言えば貯金さえあればやりたい事を好きなだけやる機会はこれからもあるはずだとも思いました。

 

何にせよ無理だと思ったら仕事はさっさと辞めるに限るなと。あと貯金はきちんとしておこう!

 

おわり。恥ずかしくなったら消します笑

 

 

 

(おまけ)

無職期間は舞台に通う他に、積んでたゲームをやったり漫画や小説を読んだりアニメを見たりしていたのですが、折角の機会なので舞台の話とは逸れますが一番影響を受けた本を載せておきます。

人間失格

人間失格

 

実はこの時まで恥ずかしいことに読んだことがなかったのですが、まさにこの時の私の為にあったと思った。舞台に通う傍ら、仕事を辞めて、労働をせずに普段は一日中家で過ごす。人間としてどうなのこれ。私はどう見ても世間からの脱落者で、この先どう生きればいいんだろう。考えれば考えるほど自分が嫌いになって仕方なかった。いやね、一応冷静に現実を見ている自分もいたんですよ。これでも。あんまり信じてもらえなさそうだけど笑

そんな感じだった私の心にすっと入ってきた作品だった。一回しか読んでないけど、この先も絶対忘れないと思う。

当時の自分の感想が出てきたので恥を忍んで一部引用します。ネタバレ注意ですよ。

人間誰しも「本当の自分」と「世間に見せる自分」というものが違い、それをこの手記を書いた主人公の葉蔵は悩み続けていた。でもこれは葉蔵に限った話ではなく、私もそうだし、きっと他の人たちもそうであって、程度の差はあれど人間である以上は誰もが抱えるものだと思う。

「神様みたいな良い子でした」

きっとこれが全てで、自分が思う自分自身と世間が見る自分という存在の埋められない溝を感じた。そして救いが無いような話でありつつも、結局のところ世間から「神様みたいな良い子でした」と思われる存在であれたならば、それは紛れもなく真実であると思わせられた終わり方だった。

実は私、人に伝わるような感想書くのめちゃくちゃ苦手なんですよね。ブログやっておきながら。

人様の感想を読んでいないので私の解釈が合っているのかどうかは分からないし、何なら私は現代文の点数が悪かった感じの人間なので、全然見当違いな事を感じているかもしれないけれど、まぁこれが私の感想って事で。

青空文庫等で無料で読むことができるので、今まで読んだことがなくて気になる方がおられましたら是非。

 

 

結局何を伝えたかった記事なのかよく分からなくなったのですが、日記みたいなものだからいいかな。

 

ちょっとスッキリしました。お付き合いいただいてありがとうございました。