世界で三番目に幸せ

宝塚と若手俳優とコスメおたくの壁打ちブログ

最前列で見たミュージカル刀剣乱舞 三百年の子守唄

私は自分が思っていた以上に刀ミュが好きだったみたいです。

この記事は以前の記事の続きです。

一度でいいから座りたかった席 - 世界で三番目に幸せ

最前列でした。まず、このタイトルを見た時点で「は?最前自慢かよ?ふざけんな」と思った人は記事を開いていないと信じています。タイトル通り最前に座った話です。それ以上のものはありません。自分の心の整理の為の記事です。もし何かの手違いでこの記事を開いた方は見なかったことにしてそっと閉じてください。


絶対にこの記事は今日、というか今書かなければいけない記事でした。明日じゃダメでした。

普段からこのブログを読んでいただいている方には散々言っているのでもうお分かりかと思いますが、初めての方もいらっしゃると思いますので説明しますと私は宝塚のファンです。明日は東京宝塚劇場で、私がこれまで応援してきた贔屓(推し)が宝塚を退団されます。なので明日になるともうこの記事を書くことはできないと思います。だから今書きます。この感情を引きずりながら私は明日贔屓を見送ります。

 

私の中でミュージカル刀剣乱舞と宝塚は切り離せない関係にありました。地方民です。いつも東京と大阪(兵庫)へ遠征を繰り返して観劇してきました。

丁度二年前。忘れもしません。4月1日、私は梅田芸術劇場でミュージカル刀剣乱舞 三百年の子守唄を観劇しました。とんでもなく大泣きした。刀ミュの可能性を感じた。そのあたりの感想についてはこのブログでも既に書いたので省略しますがマチソワと見て一泊した。そして翌日宝塚大劇場で宝塚星組公演スカーレットピンパーネルを見た。私が大好きな宝塚の演目。贔屓が初めて三番手として階段下りをした公演。これまた大泣きした。2年後、まさか自分がまたみほとせを観劇することになるなんて思わなかったし、その翌日贔屓を見送ることになるなんて思わなかった。

 

今日はそんな感じの記事です。みほとせの感想ではなく、私のミュージカル刀剣乱舞に対するいろんな思いと、最前列に座るに至るまでの感情が主です。人に読んでもらう事よりも自分のけじめとしての記事なので、読んでいても面白くないと思います。

そして私はミュージカル刀剣乱舞の事が大好きですが、同じくらい今の刀ミュに複雑な感情を抱いていました。ここめちゃくちゃ大事です。全てを肯定できているおたくではありません。なので少しでも嫌な気持ちになる可能性のある方は記事を閉じてくださいね。本当に何でも許せる方向けです。


…こうやって一応注意書きを書いてはいますけど、私が予め何を書こうとも「ふざけんな」といったマシュマロをいただくことがあります。私は人を不愉快にさせたくて記事を書いている訳ではないのでそこはご理解ください。

 

…いいですか?

前置きが長いね!ごめん!

 

最前でした。ええ、最前。一度でいいから座りたかった席。以前発券したその日に記事を書きました。冒頭にリンクを貼った記事のことです。私が最前に対して思うことの全てをこの記事に書きました。

「読むのめんどい!長い!」って 方向けに身も蓋もない言い方をしますと、ここにきたので作品名も出しちゃいます。私は刀ミュか刀ステのどちらかで最前に座る夢を持っていてそれが叶えば舞台おたくを辞めてもいいと思っていたのですが、自分より後にハマったライト気味のリアルの友人が最前を取ってめちゃくちゃ喜んでたのを見て病みその夢を捨てましたみたいな話です。本当に身も蓋もないです。

私が刀ミュに抱いてる良い感情と複雑な感情も「もうこのブログの刀ミュカテゴリの記事好きに読んでください…こんなおたくがこの記事書いてます…」って感じです。


本当に色々ありました。


真剣乱舞祭で悪い意味で泣いた話も、私はそういうおたくです。良くも悪くも「最初に自分が見た景色」に執着が強すぎる。このみほとせだって「再演」にあたって、大好きな演目だったからこそ思うことがありすぎた。

そんな中、発券したら最前だった。しかも贔屓の退団前日。このタイミング?!と思ったけれど、本当に嬉しかった。ようやく刀ミュに認められたと思った。もちろん抽選だけど。

 

最前の景色は、本当に素晴らしかったです。

正直言ってTDCの最前はどうしても見上げる形となる為、首はちょっと疲れました。でもそんな事どうでもよくなるくらいに、この席に座りたかったんです。そして見たかったものを見ることができました。

「成仏できたな」と、そう思いました。


毎回、私は舞台を見に行く時に「これで最後」と思っています。どんな舞台に対してもです。人生何があるかなんて誰にも分からない。ひょんな事から二度と見れなくなるかもしれないし、見るのを嫌になるかもしれない。先のチケットを取っていてもいつもそう思いながら見てます。

けれど、発券した時の記事でも書きましたが、私が刀ミュのおたくを辞めるタイミングがあるとしたら本当に今しかないと思うのです。何なら宝塚のおたくを辞めるタイミングがあるとしたら贔屓が退団する明日。私は主に2.5と宝塚のおたくなので、舞台おたくを辞めるとしたら本当に今しかない。

そう思って今日は刀ミュの他に、宝塚ではなく若手俳優の推しくんの舞台も観に行きました。この舞台については、というか推しくんについてあまり語らないようにしようと思っているので詳しくは語りませんが、99%満足できる舞台で本当に素晴らしくてとても楽しかったのですが、1%致命的なセリフがあって真顔になったのでこの記事の最後にちょっとだけ触れます。

贔屓が翌日で退団のこのタイミングなのに、宝塚のチケットの申し込みを辞めて推しくんの舞台のチケットを申し込んだ時は「これが本当に本当の最後のつもりで取ろう」と思いました。

そのくらいこの舞台という世界を追いかけ続ける事に対して、この3月24日で一度けじめを付けなければいけないと思ったんです。

もちろん実際には舞台を見ることは辞めません。まだ見たい舞台は沢山あるし、4月以降のチケットも取っている。

でも自分の気持ちというか、応援スタンスを見直すタイミングになると思った。頑張らないなんて私じゃない。頑張らない事なんてできない。でもその頑張り方を、もっと優しいものにしたいと思った。

 

私の愛は執着でした。重たくてドロドロしていて、人に見せられるものじゃない。それでも好きという気持ちだけは変わりませんでした。

刀ミュを知った時からずっとこの席に座りたかった。けれど折角この席に座れた時には、私は全部を肯定できないおたくになっていました。


どうすればよかったんだろうな。真剣乱舞祭から四ヶ月、正直あの時の事は今でも引きずってます。

時間が解決してくれると思ってました。けれど時間がしてくれた事は「現状維持」傷口を悪化させることはないけれど、決して癒してはくれなかった。

面倒くさいおたくなのは承知なんです。でも、どんな気持ちでいるべきなのか分からなかった。

今だから言いますけど、真剣乱舞祭の初日以降この刀ミュというジャンルについてはほとんど触れていませんでした。記事でもそうですし、実生活でも写真を見返したりDVDを見たりなんてことしなかった。何なら他の人の感想的なものもほぼ触れてない。全部苦しくてできなかった。タイミング良く(?)贔屓の退団が重なったので1月2月とずっと宝塚に触れていたし、贔屓に会えるのはもう最後だからとそっちに必死になりすぎて気は紛れた。けど、大好きな作品なのになんでこんな気持ちになってるんだろう。この四ヶ月そう考えていました。


いつからだろうな。刀ミュが目指しているものが私の見たいものと違う事に気付いたのは。

違和感を感じたのは海外公演が決定した時だと思う。まぁそういうのもありかな、って思った。それが1回きりじゃなくて、しまいには千秋楽が海外になったりして、国内のファンの事って見てる?なんて思った矢先に情熱大陸を見た。私はこれが決定的だった。

一言で言うと「海外でやったという実績が欲しいんだな」と思った。作品に対する愛よりも収益。企業としてはそれが正しい。けれど、それを刀剣乱舞という「ゲーム」からのファンとして、そして俳優の推しがこの「ミュージカル 」に出たファンとして、目に見える形で知りたくなかった。隠して欲しかった。

そして何より、このミュージカル刀剣乱舞の制作に関わる人達は、これらの方針に付いてこれるファンしか必要としていないんだなと思った。

展開が読めた新作公演、再演、コンサート。そして紅白。刀ミュが初めから目指していた場所。

私は知らなかったよ。紅白を目指していたなんて。


初めから知ってたら応援できたかな。素直に喜べたかな。素晴らしい実績が並んで凄いね。なんでこんなファンなんだろうな私。

答えは出てる。私は刀ミュが想定している客ではない。これがファイナルアンサー。

刀ミュ公式との温度差も悲しかったけど、一番辛いのは客席との温度差だったと思う。私もそっち側の人間だった筈なのに、なんで一緒に楽しめないんだろう。

それでも好きなんだよ、嫌いにはなれなかった。

 

本当に色々ありました。

憧れでした。私にとって最前は。他の舞台だとここまでじゃない。別に最前じゃなくて構わない。刀ミュだからこそ見たかった。その席に座りたかった。

他の人にとってはただの最前席かもしれない。「ラッキー!嬉しい!」で済むだけかもしれない。それでも私は自力で最前をずっと取りたかった。その世界を目の前で見たかった。

 

本当に素晴らしかったんです。

私はやっぱりこの三百年の子守唄という作品が大好きなんです。大好きな作品を、ずっと座りたかった席で見ることができた。細かな表情。演技。間近の迫力。どれを取っても今まで見たどの公演よりも凄かった。

この世界を目の前で見れた。その事が、本当に私にとって救いだったんです。


最前に座れたらそれで満足できたのか。お前はそれだけでいいのか。そういった話ですけど、これだけいろんな感情をずっと抱えてきて座りたかった席にこのタイミングで座らせてもらえた。それで私は満足できてしまった。満足できたんです。

ようやく刀ミュに認められたと思っただけで救われたんです。


舞台には色んなお客さんが来ます。自分の席の隣の人や後ろの人がどんな思いで会場に来て、同じ空間で舞台を見ているかなんて誰も分からない。

私は協力してくれる友だちもいないから、チケットはいつも自名義だけで取っている。たった1枚取るだけでも毎回必死。けれどやっとの思いで会場に入れたのに、私より良い席に座っていながら「別にそこまで興味ないんだよね」なんて言ってる人に出くわしたりする。「別に作品も俳優も好きじゃないし…」なんて言われた事もある。その度に「それここで言う?」と思った。変わってくれと何度も思った。円盤を何枚も積みまくって全落ちして、それでも何とか見切れで取れた私にとっては貴重な貴重な席なのに、隣の席の人が遅刻したせいでクライマックスの盛り上がりのシーンで「前すいません」ってやられた事もある。ふざけんなって話ですよ。こっちがどんな思いで通ってると思ってんだよ。この件は未だに恨んでるし多分一生恨む(これはミュではなく刀ステジョ伝)

今回だって、私がこんな思いを抱えて舞台を見ていたなんて誰も分からなかったと思う。というかバレてたら刺されてたと思う。周囲の人がどれだけの気持ちでその一回の公演を見ているかなんて、本当に分からない方がいい。きっと私以上の気持ちで見ている人も沢山いる。

他の人がどうかは分からないけれど、私の愛は執着で執念で呪いでした。キラキラとした輝いた愛だけでは応援できないファンでした。


それでも好きなんです。

怒られそうだな、と思いながらこの記事を書いてます。刀剣乱舞というジャンルには熱心なファンも熱心なアンチもいて、下手な事を言わない方が絶対いいのは分かっているけれど、それでもこの気持ちを纏めたくてこうやって記事にしました。

「もうこれで見ないんだろ?恨み言グチグチうるせーよ」と思われそうだけど、次の公演のチケットは手元にあります。私はこれからも見ます。こんなファンだけど、刀ミュ公式が目指す方向を一緒には見ることができないファンだけど、それでも好きだからこれからも通うよ。何を言われても好きだから行くよ。


きっと、私がこれからもこの作品を追いかけても、ある意味では私の見たいものは見れないんだと思う。

ずっと目を背けてきましたが、認めようと思います。ミュージカル刀剣乱舞の制作側と私は合わない。それを認めます。

「期待しない」これがこれからも私がこの作品を追う為、たった一つのやらなければいけない事です。

ネガティブな意味ではありません。ただ、キャスト変更とか、キャラクターの解釈とか、公演内容とか、日程とか、テレビでも雑誌でもあらゆる媒体への露出も、とにかく全て「ミュージカル刀剣乱舞はそういったジャンルである」事を認めようと思います。

しつこいけれど、ネガティブな意味ではないです。これさえ忘れなければ私はこの作品をこれからも好きでいられる。こうやってブログでこんなクソ重たい記事を書かなくても済みます。まぁ、原作ゲームのおたくなので山姥切国広か山姥切長義がミュに出たら何か言うと思いますけど。後は俳優の推しくんがこのジャンルから卒業する時が来たらその時はまた別ですけど。

 

楽しかったんです。今回の再演。本当に楽しかった。舞台に来て良かった。本当に心からそう言えます。

ありがとうミュージカル刀剣乱舞

 

同じ方向は見ることはできませんが、私はこれからもこの作品と付き合っていきます。


こんなファンでごめんね。それでもファンでいさせてくれてありがとう。

今でもこの作品のファンでいられて良かったと思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからおまけです。

  • もう少し最前の話
  • 推しくんの舞台の話
  • 本日発表された刀ステの情報の話

正直明日の朝はめちゃくちゃ早いのでこんな事書いてる場合じゃないんですけど忘れる前に簡単にメモです。

 

(もう少し最前の話)

自分用の最前に座った感想メモです。忘れない内にとにかくざっくりいきます。

 

・石切丸の唇が綺麗すぎて使ってるリップが知りたい、色も最高すぎる

・下から見上げる形の村正、その、足のチラリズムというか、中が、いやこの見てはいけないものを見た感

・時間遡行軍がスライディングしてきた時の迫力

・時間遡行軍とにかく動きが凄すぎる、これだけ刀ミュを見ておきながらここまで時間遡行軍を間近で観察した事がなかったのですがダンスもバキバキでめちゃくちゃ格好いい

・殺陣の迫力が半端ない。刀が飛んでくるんじゃないかってくらい凄い

・石切丸の石切丸(本体)が顔に当たりそうな気がするくらい近い

・二部、誰かディオールのブルーミングブーケの香水使ってるでしょ

・同じく二部、誰かバニラ系の香水使ってるでしょ(客かと思ったけどどっちも香りを感じたのは二部からだから舞台上の誰かだと思う)

とりあえず今思いついた分だけです。

 

(推しくんの舞台の話)

本当は触れない方がいい話です。

…いや、私推しくんこれでも隠してるつもりなので確信を持って分かってる方だけ「あぁこれの事か」と思ってもらえれば….というか別に読まなくていい内容です。楽しい話じゃないです。

舞台自体は本当に面白くて楽しかったのですが、個人的にひとつだけ「笑えない冗談〜」のくだり、この若手俳優界隈においてこの手の女性関係の事を冗談でも言われるのが、一人の俳優を応援しているファンとしてどれだけ真顔になる話か理解されてないんだな、なんて思いました。同担の方どう思ったんだろうなぁ。私は同担のブログとか感想読まないので分からないんですけどね。めちゃくちゃ楽しかっただけにあの瞬間心臓にナイフを突きつけられた気分になったのだけが少ししんどかったです。推しくんにそんな台詞言って欲しくなかったなぁ。

ただ、ここ最近刀ミュで歴史を守る役割だった推しくんが「歴史なんかクソくらえ」的な台詞を言ったのを聞いてなんだか感慨深い気持ちが湧きました。あと、やっぱり舞台の上の推しくんが私は大好きなんですよね。本当にめちゃくちゃ格好良かったです。この話を永遠としたいくらい最高でした……とにかく………推しくんが最高でした……。

 

こちらも見に行って良かったです。…推しくん本当隠すつもりないなこれ?!

 

 

(刀ステの話)

出ると信じてたよ!!!!!!!

一体誰なんでしょうね(すっとぼけ)

前々から「絶対行く」と言ってますが絶対行きます。ちなみに私は先行が始まったあたりから刀ステ関連ワード全てをミュートにぶっ込んでひたすら外界からの情報を断つタイプのおたくです。多分ブログで刀ステについて触れることもないと思われますので予告しておきます。

…いや、この記事で散々これからは舞台おたくそんなに頑張らない的な事書いてきたんですけど刀ステだけは無理です。ここまでのくだり全部茶番かよって話ですね。ごめんなさい。刀ミュに満足しても刀ステはまだまだ満足できないぜ…状態なので刀ステだけはこれからも頑張り続けます。

 

とりあえず刀ステ運営に言いたいのは頼むから円盤もといシリアル商法にしてください。金で解決させてください……。

これでチケット取れなかったらどうしたらいいんですかね。生きていける気がしません。頑張ろうな私。

 

今日はこれで終わります。

明日は一応、贔屓の退団について記事を書くつもりです。もしかしたら25日になるかもしれませんが区切りとしてきちんと書く予定です。

よろしければお付き合いください。