世界で三番目に幸せ

宝塚と若手俳優とコスメおたくの壁打ちブログ

舞台に通う

ブログを存在を忘れていたのですが突如放置していたことを思い出したので書きます。


前の記事から大体二年くらい経ちました。あの直後に体調を崩し誰もが知っているブラック企業を病院からの診断書付きで退職。そして今年の3月に現職場に再就職。無職期間であろうと御構い無しに数々の舞台を経験しそれなりの金額(無職で収入0である事を踏まえると考えたくもない)を費やし今に至る。


どんなに安つけようとしても私の住んでいる所では夜行バスの往復で15000円はかかる。新幹線を使おうものなら24000円。これに泊まるとなるとホテル代…そしてチケット代…グッズ代…と考えると手取りが1ウン万の底辺事務職地方民は月1遠征が限度。

新幹線はもうよっぽどの事情がない限り使わないことにしたので、9割は高速バスを利用しています。(やむをえず使ったのは台風と被った時とか)(10月頭に推しのライブと台風が被って帰れなくなるところだった)


はっきり言って、夜行バスは辛い。かといって新幹線は金銭的に辛い。

毎回二度と行くもんか…と思いながら舞台に通う。


楽しいのだろうか、こんな生活。


舞台刀剣乱舞(刀ステ)、原作の刀剣乱舞が好きだし、山姥切国広のモンペなので通っていた。何なら末満氏のTRUMPシリーズも好きになり、もう抜け出せなくなってしまった。

6~7月の悲伝も京都公演に通った。大千秋楽、私は銀劇にいなかった。チケットが取れなかった。そして演出変更にブチギレて大泣きした。

私はいつも円盤先行で7枚以上積んできた。全落ちしたこともあった。それでも一般でチケットを取ってきた。

私が積んだ枚数に関しては少ない、と思われる方もおられるだろう。最もな話だ。もっと多くの枚数を積んでいるファンがいるのも分かっている。

だが、収入が少ない私にとって収入の○割の金額を先行の度に注ぐのは、精神衛生上全くもって良くはなかった。毎回胸が苦しかった。正直ギャンブルに金をつぎ込んだ方が楽しかったのではないかと思える。だが、それでも好きだった。どうしても行きたかったのだ。転売から買うなんて嫌だった。私が選ばれたかった。初めから全席オークションにするなり原作ゲームの審神者レベル等で当落を決めてほしいくらいだった。


勘違いしてもらったら困るが、円盤を積む為に使ったお金に後悔はない。積んだお金に見合ったものを私はいつも受け取ってきたと思っている。だからどれだけ円盤を積んで、落ちたとしても、それでも好きだったのだ。


それで最後の最後にこれ。


いや、まだ続くだろうなと思う。だからこれが絶対の最後ではない。でも一つの区切りとなる公演で、最後に別の演出があったというのに、会場に入れなかった。

かけたお金の見返りが欲しいわけじゃない。ただ舞台に、席が用意されればそれだけで良いのに、たった一度入れないだけで、あぁ私はこれまで必死に追いかけてきたこの作品のファンとして認められていなかったんだなと、そう思った。


ミュージカル刀剣乱舞(刀ミュ)、推している俳優が出ているので通っている。が、これまた刀剣乱舞も好きなので、役者目当てだけではなく作品として楽しむ為にも通っていた。

むすはじでこんなもの見たくなかった、とキレて、阿津賀志巴里でも二部の曲目当てだったのに変更で泣いた。

単騎も行った。去年の単騎でこんなに苦労してチケットを取ったのに、見せられたものはこれかと、ミュージカル刀剣乱舞の目指す所が分からないと帰りのバスで落ち込んだが、その経験もあって今年はまだ耐えられた。が、正直ここまでだなとも思った。これ以上単騎でできることはないなと。はっきり言ってしまえばネタ切れだ。

来年も単騎出陣があったとすれば、17年、18年の単騎の新曲を歌って、19年の新曲をいくつか歌えばもうそれだけで終わってしまう。

私があくまで好きなのは本公演であって、例外的な単騎出陣ではない。そう思った。

 


楽しいのに、何をしているんだろう自分、とずっと思ってた。


これだけ色々言っているが、刀ステの新作があればまた苦しみながらチケットを取るために頑張るだろう。聚楽第とそれに伴う刀剣男士と山姥切国広の極の話をやってほしい。余談だが私は課金して監査官を初日で迎え入れたタイプの審神者だ。

刀ミュだって再演とライブしかする気がないのかとキレながらもみほとせ再演も行くつもりだ。今回推しはいないが刀剣乱舞が好きだからだ。

単騎だってあれば行く。行かない選択肢はない。どんなに思うことがあろうと、行かなかった時の後悔を思えば行くしかないのだ。


辛いな、といつもそう思ってる。高速バスで6~7時間。東京に行くにも、大阪に行くにも毎回、どうしてこんな事してるんだろう。そう思ってる。


愛はお金だ。好きなものに金を払わないなんて私は失礼だと思う。行けないけど応援してますほど失礼な言葉はない。

行けない、じゃなくて行く。刀ステ悲伝の大千秋楽に会場にいなかった私が言えたことではないが、それが私のモットーだった。


毎月100万手取りがある人が10万舞台に使うのと、20万手取りがある人が10万舞台に使うのとでは違う。もちろんこのお金は自分で稼いだお金だ。実家にお金があり働く必要のない人や親の金で暮らしている学生の話ではない。

稼いだ分から、注げる分は全て注ぐ。そうじゃないと私なんかがファンを名乗っていいなんて思えなかった。行けたら行きたい、じゃなくて、絶対行く。そう決めているのに叶わない。


辛い。どうしてこんなに辛い思いをしながら通っているのか分からない。嘘だ。理由は分かってる。

 


好きなのだ。


鬼のような日程で残高を何度も確認しても、ふざけるなと脚本にキレても、酷い演技で真顔になっても、歌が悲惨でも、それでも好き。

嫌いになんてなれない。


これだけ言っているけれど、舞台に通うのも、お金を注ぐのも自己責任だと思う。

私が何に価値を感じ、お金を使っても、それは私が自分で判断したことだ。

だからもう少し、本当に耐えられなくなるその日まで、あるいは私にかかった魔法が解けるその日まで、彼らの舞台に通おうと思う。

決して後悔しない為に。